帯留 : 玉穂 -gyokusui-

俳聖・正岡子規と、文豪・夏目漱石は、生涯を通じての親友でした。それは子規が不治の病床についても変わることなく。病気療養のために松山(愛媛県)に滞在していた子規が、体調が回復したため東京へ戻ることとなった日

送 子規   しきをおくる

御立(おた)ちやるか
御立ちやれ 新酒
菊の花

(お発ちですか!お発ちなさい!新酒と菊の花で祝いましょう。)

  夏目漱石

返歌

行く我に とどまる汝に 秋二つ  

(僕は故郷を離れ、君は此処にとどまるが、ともに二人、それぞれの秋を大切に過ごそう。)

  正岡子規

この句から7年後、激しい闘病の末、子規は帰らぬ人となりました。

短い文章に鮮やかに当時の空気感、彼らの息づかいが甦る
この秋は近代文学にとけこもうかな

秋二つ

この作品は

伸びやかな唐草に覆われたほころぶように咲く菊二輪。 帯留めの中に生まれた陰翳と立体感は静けさのなかクラス感・存在感を醸します。


澄んだ秋の空、菊を見ると思い出すお話があります。 漱石が秋の松山で子規を見送った際に詠んだ句。そしてその返答句。わずかな文字数のなか、季節感を取り入れたウィット、親友への思いやり、誇らしげな若き日の文豪たちを想います。


着物でお出かけするにはちょうど良い時季、文豪ゆかりの地を訪れる際はテーマを決めた旅のおしたくもいいですね。

手彫りの豊かさ

迫る迫力と存在感、この作品は〔打ち出し地彫りの透かし〕という伝統技術で彫られています。 昔からの道具、鏨(たがね)と金槌(かなづち)だけで一枚の平らな地銀から打出し、削り、形を整えます。 機械でプレスされた銀製品との違いは一目瞭然。


玉穂氏の作品は静けさのなか緊張感が漂うといわれます。それは代々仏具師を務めたDNA、神域へ奉納する祭具と同じ心持と技術で作品と対峙するから。揺るがない美しい世界をお届けします。


● 飾り職 玉穂  技術詳細

お届けには

発送の際は桐のお箱に入れ、季節の香と共にお手許へお届けしております。


「ずっと大事に ずっと愛せる作品を」 後のメンテナンスも野庵が責任を持って承ります。


玉穂氏はリング・ベルトバックル・ペンダントトップ・根付・細密な飾り金具等、お客様の嗜好にあわせたお誂えを承っております。 お問合せはこちらまで。


mailto info@a-yarn.com


● 過去のお誂え作品例

帯留・秋二つ

Product No.
G-1001001
Size
70mm × 35 mm (幅)
Weight
約 25 g
Material(素材)
SV 950
Price
¥60,000(送料込/税別)

玉穂 ラインアップ

火の花 ・ 帯留 (-玉穂-) 3413110

ジャンル:帯留
神域の、追随なき精緻さは圧倒的な存在感で夜空を彩る火の花を咲かせます。 この夏は一度だけ、みなさまにとって、煌きあふれる夏でありますように。

→詳細はこちら



春望 (-玉穂-)

63481101

ジャンル:帯留
飾り職 玉穂が創る春の帯留めは、咲きほころぶ匂いとともに花冷えの空気まで伝え心がしんとした。1200年も前、遥かなる春を乞い綴った人がいました。

→詳細はこちら



秋二つ・帯留 (-玉穂-)

Sqp8070701110

ジャンル:帯留
去(い)けよ三千里 君を送れば暮寒生ず。文豪と俳聖のおくりあう言葉の行間に、時代の息吹が散りばめられていてほぅっと溜息ひとつ。

→詳細はこちら



福良雀 ・ 帯留 (-玉穂-)

Apc109877110s

ジャンル:帯留
「木に草に麦に先ず見る初日かな」ふっくら顔の雀さんに美味しい願い事を託します。新しい年も豊かな四季の恵みに感謝する日々でありますように。

→詳細はこちら



獅子 ・ 帯留 (-玉穂-)

60110

ジャンル:帯留
仏具師であるからこそでしょうか。飾り職 玉穂氏のつくる神獣は不思議な幽雅な世界に惹きこみます。

→詳細はこちら



櫻紋 ・ 帯留 (-玉穂-)

254110

ジャンル:帯留
春 山あいでは花霞が漂い、あたりは薄紅色に包まれる。桜の気に覆われ花と一体化するような、流れ舞う春を帯に留めてみませんか。

→詳細はこちら



咲耶 さがり ・ 根付 (-玉穂-)

110r153735

ジャンル:根付
霞立つ宵、静かに木の花(桜の花)はほころんで咲くのだとか。日本の美しい「春」をいつも身につけられるよう小さなアイテムでお届けします。

→詳細はこちら



初氷 / 帯留 (-玉穂-)

878110

ジャンル:帯留
足もとから冷気立つ朝、外はましろの息で砂糖菓子をまぶしたような霜紅葉たち。その冬はじめて水が凍ることを「初氷/こほり初(そ)む」と言いました。

→詳細はこちら



楓渓 / 帯留 (-玉穂-)

31200

ジャンル:帯留
彩りの秋に逢いたいと願っていたら外にはX'masLEDが瞬きはじめてしまいました。野庵、暮れゆく秋をもうすこしだけ追いかけてみたいと思います。

→詳細はこちら



菓子切 鬼灯 (-玉穂-)

633110

ジャンル:食器・お誂え
夏のおもてなしの席に極上の風情を運びます。口福を分かち合える嬉しさを、対の菓子切に込めました。

→詳細はこちら



月下美人/帯留 (-玉穂-)

4110

ジャンル:帯留
年に1度、新月の夜。だれかを待つように同じ日に開花するといわれる神秘的な花。それは置いてきた記憶をたどる恋の歌かもしれません。

→詳細はこちら



華菊・髪飾り/帯留 (-玉穂-)

94110

ジャンル:帯留
秋のはつかぜを感じた日、なにとはなく整えて花野辺に出た。ひとりなら澄みわたる光を集めて髪に挿そう。

→詳細はこちら



相 ai ・ 菓子切 (-玉穂-)

493110

ジャンル:菓子切
たずね、たずね、もとめ、もとむ。万物深みましゆく時季、人だって番(つが)いのおしたくをしたくなる。

→詳細はこちら



菖蒲 ・ 帯留 (-玉穂-)

1110

ジャンル:帯留
「大なるも2、3寸に過ぎず、小なるは寸余なり」伝説のアヤメは保存の会によって今年も可憐に開花となりました。

→詳細はこちら



zippoケース ・ お誂え (-玉穂-)

110

ジャンル:お誂え
桜ほど孤独な花はないと、教えてくれた櫻守の爺さまへ。2010年も満開の桜の時季がまいりました。

→詳細はこちら



深山の桜 ・ 帯留 (-玉穂-)

C2110

ジャンル:帯留
一人一人が想う桜の影、心淵を隠すように覆う花。 【深山の桜】 をテーマに玉穂氏渾身の春をお届けします。

→詳細はこちら



東風 ・ 飾り簪/帯留 (-玉穂-)

211110_4

ジャンル:飾り簪/帯留
「-立春-はるかぜこおりをとく」。地中で健やかに芽吹きだす生命、その瑞々しさや勢いを飾り簪に留めてみました。

→詳細はこちら



薄氷 ・ 帯留 (-玉穂-)

81110

ジャンル:帯留
「-大寒-ふきのはなさく」。足元の小さな小さな芽に気づくとき、かすかな次の季節の匂いを感じます。

→詳細はこちら



SUEHIRO ・ 帯留 (-玉穂-)

0115110

ジャンル:帯留
秋の冷ややかな大気を精緻な彫が扇面に写す。溜息が出る秋の帯留が京都から届きました。

→詳細はこちら



菊 咲けり ・ 帯留 (-玉穂-)

3835110

ジャンル:帯留
秋の宵、菊の花びらを浮かべ寿を祝う一献。菊のもつ静かな華やぎを、闇を制する清冽な艶までも感じて頂ければ嬉しいです。

→詳細はこちら



咲耶 かざり簪 (-玉穂-)

4977110

ジャンル:かんざし
木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ) 太古より花といえば桜をさすほど日本人のDNAのなかに息づく花。その花に、玉穂が「飾り職」と云われる所以をこめました。

→詳細はこちら



お誂え/Order (-玉穂-)

6227110

ジャンル:お誂え
虚飾を削ぎ落とし一心に作品と対峙する 飾り職 玉穂。お客様のためだけに掌(てのひら)の中の神と対話します。

→詳細はこちら



翁・帯留/コンチョ (-玉穂-)

5191110

ジャンル:帯留/根付/ボタン
その作品、清心にして風雅、鬼気のなかの静謐。玉穂から新しい年に向けての祝ぎの作品をお届けします。

→詳細はこちら



菊一輪・帯留 (-玉穂-)

22161101

ジャンル:帯留/
飾り職 玉穂が、芭蕉庵の庭に凛と立つ、一輪の野菊を想います。

→詳細はこちら



山菊・根付 (-玉穂-)

9055110

ジャンル:根付
飾り職 玉穂 千年を咲き誇る菊で皆様を仙宮へいざないます。深い秋の彩りのなか、淡い真珠が典雅の時を奏でます。

→詳細はこちら



青龍・帯留/コンチョ (-玉穂-)

5240110

ジャンル:帯留/根付/ボタン
虚飾を削ぎ落とし一心に作品と対峙する 飾り職 玉穂。この秋、掌にのる幻しの世界に魅入られてみませんか。

→詳細はこちら



掲載日:2015年7月 9日 (木)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177086/49694753

この記事へのトラックバック一覧です: 秋二つ・帯留 (-玉穂-):

コメント

コメントを書く






yarn