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2013年5月20日 (月)

2年目の3.11 南相馬での深堀隆介さんライブペイントのこと(前日)

2013年3月11日、美術作家 深堀隆介さんが
津波で半壊した福島県南相馬市萱浜(かいはま)地区の
被災者のご自宅でライブペイントを行われました。

拙い言葉と写真ですが、あの日のことを。
(写真はクリックして頂くと少し大きくなります。)

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前日の3月10日、深堀隆介さんと
南相馬の現場に向かいました。

場は上野敬幸さんのご自宅。

実は去年の夏、ぽっぽ手ぬぐいでお世話になっている
山田神社の宮司 森幸彦さんに案内いただいた場所でした。


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1度目は2012年の8月

そのとき、上野さんは津波でお嬢さん(当時8歳)と息子さん(同3歳)
そしてご両親の4人を失われたと聞きました。

水につかった建物は当時のままです。

当時、荒々しい水の痕
そして朽ちかけの骨組みの残った建物に
津波の威力を生々しく感じ、
鳥肌が立つほどショックを受けたことを思い出しました。

流され、なにもない風景が続く中で、そこには
3.11前の記憶があちこちに散らばっていたから。


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花とお菓子が添えられた祭壇の脇に、泥の中から
探し集められたのか、たくさんのおもちゃがありました。

泥だらけのそのコたちは持ち主を待っているかのようで
その時はただ手を合わせるのが精一杯で、
1枚の写真も撮れなかった場所でした。


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2度目の来訪。

遮るものが残っていないからか、海浜からの突風と
砂ぼこりで目があけられないほどです。


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設営は風除けの壁づくりからはじまりました。

剥きだしの家の基礎と柱。

シャッターを向ける私は侵入者のようで
どうしても家の中へは入れませんでした。


1s


畳2枚分の大きさが運ばれてきました。

今回はここに描かれます。


25s


準備が進むにつれ、深堀さんは
言葉をのみこんでいくように見えました。

深く沈んでいくように、考え悩まれているようでした。


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それはかなりの時間。

キャンバスに向かい、問いかけ
答えを探しているように。

口数もすくなくなって、
「なんか胃の調子がね、、」
と、おっしゃられていました。


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吹きさらしの海風に手がしびれるほど
冷えこんできた夕暮れ時。

設営も終了し、その日の夜は
福島市内に戻りました。


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ライブペイント開始は津波発生時 午後2時46分。

犠牲者への祈り、福島への想い。


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深堀さんのライブペイントはいつも良い意味で
裏切られ新鮮でドキドキするのですが、

今回は、
「どんな金魚が生まれてくるか楽しみです」
とは言えなくて、この日は解散となりました。


68s


今思うと東京で落ち合ったときからずっと
深堀さんは静かになにかを待っているようでした。


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→ 当日のこと →

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